「脳性麻痺と癲癇の症例」テンプラーナ早期介入療法士 星紀子

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「脳性麻痺と癲癇の症例」テンプラーナ早期介入療法士 星紀子

脳性麻痺と癲癇の症例
2017 年 8 月 28 日~

テンプラーナ早期介入療法士 星紀子
BEMANA | 東京都中央区銀座 2-14-16

お名前:H くん
年齢:4歳(テンプラーナ開始時)
家族:父、母、兄、姉


経緯:
23週5日で破水、24週0日出産、体重640g の超未熟児
3日後に脳出血。その後、水頭症により脳を圧迫し、脳機能に影響を与える。
V-P シャント、気管切開など1歳までに5回の手術。
9か月間 NICU で過ごし、現在は在宅医療。
人工呼吸器、吸引、癲癇発作あり。
H くんのお母様は35年前からの知人で、H くん出生時にも連絡をしていたのですが、テ
ンプラーナ受講時に SNS(Facebook)に載せたことから、テンプラーナをやりたい旨連絡
をいただきました。

※水頭症:脳脊髄液の産生・循環・吸収などいずれかの異常により髄液が頭蓋腔内に貯まり、
脳室が正常より大きくなる病気。脳脊髄液による脳への圧迫が、脳機能に影響を与える。
脳室と腹腔とをつなぐように皮下にチューブを通す V-P シャントを行うのが一般的。
※V-P シャント:脳の中にたまってしまう脳脊髄液を体内の他の場所へ逃してやる手術で、
脳脊髄液の流れ道をあらたに作る、バイパスのようなもの。

 

障害者手帳による診断名:
脳出血・水頭症による上肢機能障害(両上肢機能の著しい障害)
脳出血・水頭症による体幹機能障害(坐位または起立位保持困難)
先天性による呼吸器機能障害(人工呼吸器装着)

 


 

プレコンサルテーション:2017年7月26日

H くんの状態:
気管切開をしている。肺疾患によるもの。
現在は肺丈夫になっていて器具をとってもよいが、癲癇発作があるので装着している。
癲癇 発作1時間くらい
昨年(2016 年)は1か月に1回くらい 12月以降5月までなかった
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発作が起きると呼吸が止まり、そのままにしているとチアノーゼになり危険なので、発作が
起きたら呼吸器と酸素を気管切開につける
救急車で運ばれて病院で処置しても、治まるまで発作開始から 1~3 時間位かかる。
症状は痙攣、目が一点凝視、嘔吐
薬は癲癇(2種類)テグテトール、トピナ
人工呼吸器(夜)
VP シャント
吸引
足にサチュレーションモニター(酸素)

 

発話
言葉として話すことはできない 多少理解している。泣いたりするときはある。よく笑う。
食事
口から食べる。おかゆ、きざみ食、ヨーグルト、ゼリー、果物。飲物はとろみをつける。

運動機能
寝返りできる。よく動く。一人座りできない。特殊な椅子に座れる。
足が使えない。立つことができない。
腕左手が使いやすい。ゆっくりだけど右手も動く。
足の硬直あり。はさみ足。

知覚認識
意思表示は手を動かす
トイレ 排尿・排便のサインはとくにない 排便後にまれに泣くことあり

視覚
見えている。斜視。アイコンタクトできている。

聴覚
音に敏感 大きな音、鼻をかむ音がキライ。

接触
話すことはできないけど、多少理解している。アイコンタクトできている。

 


 

妊娠期の様子:
職業がエステサロン経営者でエステティシャン。H くん妊娠時39歳。
上2人の子の時は出産1日前まで働いていた。
妊娠4か月のとき税務調査が入る。店舗に行けないのと、スタッフにやってもらわなければ
ならないストレスあり。当時スタッフ4人。
妊娠中はお腹にハリがあった。
妊娠5か月のとき出血があり、入院。前置胎盤
23週5日で破水。24週0日出産。
※前置胎盤:胎盤が正常より低い位置にあり、子宮口を塞いでしまっている状態のこと。

 


 

ディポジットと考察:
顔…胃、足…膵、足親指マイクロマップ…前頭
頬と頭部(胃、膵、小腸、膀胱)を触ると特に嫌がるためディポジット確定がなかなかでき
なかった。
テンプラーナ M1 で顔までしか学んでいなかったが、ニューロフットを修得していたので、
足からディポジットを確定した。
顔や足を触っている最中にも何度も痰の吸引をしていたのと、とにかくよく動くので最初
なかなか触れなかったのですが、お母さんが動画を見せてくれたりしているうちに、最後に
は顔も気持ちよさそうに触らせてくれました。
※顔がなかなか触れなかったので、ニューロフット、ニューロハンドを学んでいて良かった
と思いました。



トリートメントプラン

FR:黄色(メイン…黄、サブ…ピンク)
Step1~2
Step3 黄
① ニューロバスキュラー 黄
② 頭蓋ラインとポイント 黄
③ 564 前頭葉 26-197、頭頂葉 50-365(頭頂は嚥下の問題から)
④ ウォン 運動機能

FT:黄色
ベーシック
黄の反射区ゾーン・トライアングル・脊椎反射区

NH:黄色
ウォーミングアップ
黄のゾーン
※すべてのプランを毎日行う。
癲癇発作を止めるツボも教える。

ファミリープランとフォローアップ日程
モジュール1とモジュール2まで半年あったため、顔と足と手をすべてトレーニングする
までに4か月かかりました。(詳細は 6 ページ以降)
ファミリープラン:
顔:2017 年 8 月 28 日
足:2017 年 11 月 17 日
手:2017 年 12 月 22 日
フォローアップ:
1 回目 2017 年 9 月 20 日
2 回目 2017 年 10 月 18 日
3 回目 2018 年 1 月 19 日
4 回目 2018 年 2 月 14 日
5 回目 2018 年 4 月 27 日
6 回目 2018 年 10 月 2 日
7 回目 2019 年 2 月 28 日


ファミリープラン(顔):


2017 年 8 月 28 日

お母さんとお姉さん(小学校 6 年生)でテンプラーナのファミリープラン(顔)を始める。
お母さんとお姉さんの顔でそれぞれデモンストレーションを行い、それぞれ練習をしたあ
とに、H くんにお母さんが施術をしました。

お姉さんが途中おもちゃや動画で気を引きながらでしたが、H くんもリラックスできてい
たようで笑顔でした。

お母さんはエステティシャンでもあり、顔に触るのも慣れていました。
長女も小学校 6 年生ではあるけど、触るのが好きみたいで思っていたよりスムーズにでき
ました。

左手の力が強く、気管切開のチューブをはずそうとするため手袋で固定されている。

※お母さんがプロであるので時間内に終了しましたが、初めて触るというご両親、またお子
様がなかなか触らせてくれない場合のことも考えないと、と思いました。
ファミリープラン初日は分泌物も多く痰の吸引回数が普段より多く、夜中に起きるもこと
あったが、H くんは眠れていたというご報告がありました。


2017 年 8 月 29 日
昼寝中にテンプラーナ(顔)を始めるが、うつ伏せ寝が好きで仰向けにして始めたら気付かれ猫パンチ(左手)を何度もくらう。寝ていたところを起こされたため機嫌が悪く、ステップ 1 をやるのがやっと。時間をあけステップ 2 以降をする。
※慣れるまでは少しずつでもやるように伝える。

2017 年 9 月 1 日
猫パンチ(左手拳でパンチ)に苦戦しながらも施術を続ける。2 泊 3 日で療育センターにショートステイで施術できず。

2017 年 9 月 10 日
相変わらず手で邪魔されるので、バスタオルを体に巻き、ミノムシ状態にして施術。顔を左右に振ることもあるが、施術が少しずつできるようになる。ビーズクッションなどの提案もしてみた。

2017 年 9 月 13 日
23 時 癲癇発作 いつもは1~3 時間の発作が続くが、10 分位でおさまる(初めてのこと最短)テンプラーナの効果と喜ばれる。
救急車が来た時にはおさまっていたが、念のため病院に行く。
※このとき、念のため桂子先生にも確認する
始めたては体の電気伝達が変わるため生体反応として色々と出ることがあります。
いつも 1 時間が 10 分でおさまるのは良い傾向ですね!
これからもどんどん変化がみられると思います!!
お母さんに伝えたら喜んでいました。
顔だけでも変化があり、私も嬉しかった。今後が楽しみ。


フォローアップ 1 回目:2017 年 9 月 20 日
顔のフォローアップ(施術の確認)。H くんの表情は良い。
施術を毎日しているお母さんが少し疲労気味。目の充血や睡眠不足がある。
ファミリープランでは小学校 6 年生のお姉さんがトレーニングしたが、学校の宿題や部活
動がありお母さんが毎日施術している。
お母さんも上2人の子どもの面倒もみながらなので大変そうだけど、毎日楽しみながら施
術をしている。
※家族の状況にもより施術が難しい場合もでてくる。今後も兄弟が多くいる場合にどうす
るのが良いのか考えていこうと思う。

2017 年 9 月 23 日
0 時 20 分 癲癇発作 30 分続く 2 回嘔吐。病院に行って落ち着く。入院 2 泊。

2017 年 10 月 16 日
急に寒くなってきたが、H くんの体調は大丈夫。落ち着いている。
※テンプラーナを始めてから9月に2回の癲癇がある。入院の報告を受けるたびに心配ではあるけど、発作は以前に比べると短くなっているので、ご両親も落ち着いているので安心した。


フォローアップ2回目:2017 年 10 月 18 日
顔のフォローアップ(手技の確認)。日によって、なかなか触れないこともあるようだけど、毎日行っている。
気温の変化、気圧の変化(台風)の影響か分泌物多くなる。
冬は乾燥から痰が詰まり、呼吸ができなくなる。外出した次の日に発作が起きやすい。
施術後自分で起き上がろうとする。
※背が伸びているように感じた。


ファミリープラン(足):
2017 年 11 月 17 日
ファミリープランの足を教える。今回は学校があるためお母さんだけでした。
体調は良い。痰が多いときもある。10月は癲癇がなかった。
足は痛がる。終わったあとは温まり、リラックスした様子。
顔は相変わらず、おでこから頭(小腸、膀胱、頭蓋のポイントとライン)にかけて嫌がる。
手袋と足のサチュレーションがはずされていた。
夜、旦那様が「H、今日 足の動きがいい!!」と言っていたそうで、テンプラーナの足も毎日やらないと!とご両親のテンションも上がる。

※足を追加したことで、動きも活発になり、支えながらではあるけど自分で座ろうとした。
この後、私に手を出し今にも立ちそうな勢いだった。
「足」を入れると筋肉にも働きかけるのだと思った。3 日間続けてトレーニングができたら変化も早く見られたかと思う。

追加:564 神経ポイント 視床下部 103
ロネ先生のアドバイスより。
564 神経ポイントは 3 つまで入れられる。視床下部は成長・発達にかかわるため追加する。
26 番は前頭葉で使っているため 103 番を追加する


2017 年 11 月 23 日
足裏から始めると痛がりながらも冷たかった足が温まる。その後顔をやるのも以前より抵抗がなくなる。
お母さんも足は楽しく施術できると連絡をいただく。

2017 年 12 月 1 日
足を始めてから顔への抵抗が少なくなり、K 療育センターでの待ち時間の間でも顔を最後までできた。

2017 年 12 月 7 日
夜、初めて胡座をかいて腕で支えて一人で座れた。
写真を撮るまでに時間がかかり、もっと背が伸びているところは撮れなかった。今まで支えることができなかったので感動したとお母様から連絡がくる。
写真を見て私もものすごく感動しました。
K 療育センターの整形外科の先生から股関節の手術をしないといけないかもと言われている。ご両親は生まれてから何度も手術をしているので手術はしたくないので、テンプラーナを頑張りたいと言っている。
※テンプラーナで足を入れたことで少しでも良い方向に向かうと良いなと思う。
11 月も癲癇はなかった。


ファミリープラン(手):
2017 年 12 月 22 日
ファミリープランの手を教える。今回もお母さんだけでした。
兄弟の人数(H くんも上に兄姉がいる)、お父さんのお仕事にもよってご両親ができないことが今後も出てくると思った。エステティシャンであるお母さんなので、手技も早く覚えられた。

保育園のリハビリでも歩行器で少しだけ足が動かせるようになった。
顔は日によって抵抗されるが、顔も足も毎日行っている。
2 月 27 日 28 日に検査入院(整形外科 股関節脱臼)の予定

※12月7日にお母さんから送られてきた写真では右手で支えることが難しそうだけど、「手」のプランを追加したことで、右手もしっかり支えている。
3日間のファミリープランを通常通り3日で終えられたら、もう少し変化が見られたのか
とこの日も思う。


フォローアップ3回目:
2018 年 1 月 19 日
2016 年は頻繁にあった癲癇がテンプラーナを始めてから 2 回だけ。
とっても嬉しい報告でした。
手と足は抵抗なくできるが、顔はまだ抵抗される。
この日はフォローアップ後に整体がはいっていたため、早めに終了。
手技のチェックだけでした。
※前回までは片手(左手)だけで起き上がろうとしていた。この日は両手を使っている。

2018 年 2 月 2 日
H くんが訪問看護ステーションのホームページとパンフレットに載りました。
https://egaosunsun.com/index.html

2018 年 2 月 7 日
癲癇発作 7 日~9 日まで入院
お母さんが抱っこして寝ている最中、サチュレーションモニターが発作 5 分後に反応。
発作は 15 分位(以前より短くなっている)
発作痙攣後熱がでたため、経過観察のため入院
痰、耳だれがあり、耳鼻科で抗生剤(2 月 13 日まで)


フォローアップ4回目:
2018 年 2 月 14 日
視床下部を追加して 3 か月経過したので、564 神経ポイントを内側の番号に変更する。また、足のバランスも気になるので、バランス調整機能を追加する。

変更:564 神経ポイント:視床下部 26、前頭葉 39-106、頭頂葉 51-126
追加:ウォンのバランス調整機能

表情がとても豊かになり、よく笑うようになった。
頭を嫌がる(頭蓋のポイントとライン)。
2/16~2/19 療育センターにショートステイ
2/27~2/28 検査入院
※検査の結果 整形外科の先生は筋解離手術をすすめるが、メリット、デメリットがあるので今すぐの手術はない

2018 年 3 月 29 日
翌日予定していたフォローアップを延期(私が風邪のため)
H くんは分泌物が増えている。

2018 年 4 月 18 日
就寝後癲癇発作発作 1 時間
最初から痙攣、サチュレーションモニターは下がっていなかった。
2月から癲癇が続いているのが気になる。


フォローアップ5回目:
2018 年 4 月 27 日
顔を嫌がるためどうしても早くなりがちになる。
施術のリズムが速いと脳への刺激が活性化しすぎて癲癇を増長させてしまうということから、リズムをゆっくりとアドバイスする

追加:足の指の前頭葉
中止:ウォンの運動神経・バランス調整機能
(ロネ先生からのアドバイス。癲癇が続いていることから一旦中止)

 

左の写真は、はさみ足だったのが、足が少しずつまっすぐ伸びるようになった。同時に右手も物を握ったりして使えるようになっていた。
右の写真は H くんが自分でスプーンを持ち口に食べ物を運ぶ動画をお母さんから送られてきたときの写真。とても感動しているご家族の声を聞き私も感動する。

2018 年 5 月 14 日
癲癇発作 2 泊 3 日で入院

2018 年 5 月 21 日
癲癇発作 3 泊 4 日で入院。2 週続けての癲癇
※ロネ先生に癲癇について確認
成長過程でホルモン分泌が盛んな時はそうゆう時期もどうしてもある。トータルでみると減っているはず。
6月に手術(真珠腫)があるからなのかなとも思う。

2018 年 6 月 19 日~22 日
耳 真珠腫の手術入院
※真珠腫:鼓膜が変形したところに耳垢が溜まり真珠のような耳垢を形成してしまう病気。

2018 年 6 月 25 日
入院中の誤嚥が原因なのか肺炎になり入院が続く。28 日予定のフォローアップが延期。
点滴になり食べられなかったり、気管のカニューレを抜かないように手を抑制されたり、かなりストレスになっている。
耳の術後の痛みはなくなってきているが、手を近づけると拒否反応。

2018 年 7 月 25 日
退院後の調子もあまりよくなく、ようやく元気になったところ癲癇発作入院。
27 日退院。

2018 年 8 月 21 日
癲癇発作 訪問医の先生が処方した薬ドルミカムとエスクレで発作が治まる。
30 日予定の検査が早まり 23 日のフォローアップは延期になる。
5 月から 8 月まで毎月癲癇発作あり。ようやく治まってくる。
手術入院、さらに肺炎での入院なども続いた。
自宅にいるときは施術している。手術後、手足はできるが顔ができない日がある。


フォローアップ6回目:
2018 年 10 月 2 日
顔がおわると、目の動きが落ち着く(斜視)。
足のあとは、筋肉もゆるみ、はさみ足だったのがそろえられるようになる。
久しぶりのフォローアップでしたが、体調もご機嫌も良さそうでした。
OK とグーができるようになる。
スプーンを使って自分で食べることができる。
起き上がろうと頑張る。
顔は手術後なかなか触らせてくれない。
癲癇がなくなれば学校に上がる前に気管切開も閉じたい。

変更:564 神経ポイント(内側の番号)
視床下部 26、前頭葉 51-103、頭頂葉 87-106

2018 年 11 月 21 日
フォローアップの日程が合わないが、癲癇はおさまっている。
リハビリの先生や小児科の先生に、指の動きや足の動きの発達がスゴイと言われる。
テンプラーナ効果だと思いテンプラーナ頑張っています!!と言ったら「効果が出ているから頑張って続けてね」と先生が言ってくれたそうです。
手足が冷たくなるので、手足は喜んでくれるけど、顔は手術後毎日できていない。
先生方に褒められると、顔も毎日できていれば、もっと良いかもと思うが、この日は寝ている時に顔もできた。
12 月 27 日にフォローアップの予定。

2018 年 12 月 19 日
癲癇発作で入院。

2018 年 12 月 25 日
23 時 癲癇発作 薬ドルミカムとエスクレで、自宅で癲癇治まる。
27 日のフォローアップは延期。
年明けも日程が合わず、2 月 28 日にフォローアップ予定


フォローアップ 7 回目:
2019 年 2 月 28 日
久しぶりのフォローアップでしたが、顔もフルで落ち着いて受けてくれました。

変更:564 神経ポイント(最初のポイント)
視床下部 103、前頭葉 26-197、頭頂葉 50-365
564 神経ポイントを 3 か月毎に変更することをつたえる。
2019 年になり癲癇も落ち着いてきたので、
追加:ウォンの運動神経・バランス調整機能

※4 月のモジュール 5 でロネ先生からアドバイスをいただきました。7 回目のフォローアッ
プのときに、手や足の視床下部などが追加できたら良かったと思いました。

2019 年 4 月 8 日
H くん 6 歳になりました。

2019 年 4 月のモジュール 5 でロネ先生からアドバイスをいただく。
手術後に癲癇が増えていたのは麻酔の影響。
5 月現在次回の日程を調整中。次回フォローアップでは足と手の追加をする予定です。

追加:足の視床下部(マスターポイント)、足の側頭(中脳)、脳幹
手の視床下部(中指先端)、三焦経 1 番

まとめ

H くんの変化
・はさみ足が伸びるようになった
・胡座をかいてすわることができるようになった。
・自分でスプーンをにぎり、食べることができるようになった。
・手術後は安定していなかったが、癲癇の数や時間が減ってきている。
・リハビリの先生や小児科の先生に、指の動きや足の動きの発達がスゴイと周囲からも言われるようになった。
・癲癇の発作が安定してくると、気管切開も閉じられるそうです。

今回の症例では最初お母さんと小学校 6 年生(当時)のお姉さんが学ばれたのですが、結局お母さんが毎日施術をしていました。ご自身も仕事をしながら、また上二人のお子様の面倒もみながら頑張っています。
症例期間は終わってしまいましたが、今後も引き続きフォローしていきます。

授業の進行の関係で顔から足と手のトレーニングまで約 4 か月あいてしまったのですが、続けて行っていたらまた変化が違うのかなとも思いました。

耳の真珠腫の手術後の癲癇が増えたり、顔を触るのを嫌がったり、かなりストレスがかかっていたのかと思いました。今後も重度の障害のお子様にテンプラーナを行う場合は気にしていきたいと思います。

今回の H くんの症例を SNS などに載せていることもあり、最近テンプラーナの問い合わせも増えています。
まだまだプランを立てることなど不安なことは多々ありますが、必要なご家族に届くように、そして QOL が少しでも高まるように頑張っていきたいと思います。
今後ともよろしくお願いいたします。

2019 年 5 月 23 日
星紀子

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